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妹尾 河童
新潮社
¥ 620
(1991-03)
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こちらの本は椎名さんの『
インドでわしも考えた』と違って写真ではなく、河童さんの緻密な絵と手書きの文章がとてもいい。
最初は、ああいうフォントがあるんだと思っていたが、同じ文字でも微妙に違っていたりしたから手書きの文字だと気が付いた。あんなに読みやすい活字みたいな文字が書けるもんだと、その器用さにも驚いた一冊でした。
絵や文字の細かさもさることながら、見る視点も細かい。
ここまでインドを細かく見る人もなかなかいないんじゃないだろうか。
一番最初の『紙幣に14種の文字がある』という話で、私の心をあっという間につかまれてしまいました。
興味深く読めたんだけど、ちょっと細かすぎて最後の方は、少し義務的に読んだ感じでした。